光コンセントがない賃貸でインターネットを使う方法|工事前の確認と選択肢

光コンセントがない賃貸でインターネットを使う方法は、ひとつではありません。光回線を新たに引き込む工事のほか、建物にすでにある設備を使う方法や、工事をしない回線を選ぶ方法もあります。ただ、賃貸では建物に手を加える工事になるかどうかで、管理会社・大家さんへの確認の要否が変わります。この記事では、東村山市で宅内LAN施工を行う一原ITシステムが、光コンセントが本当にないかの確かめ方から、選択肢ごとの違い、工事の相談で伝えること、回線が届いたあとに各部屋へつなぐ方法までを順番に解説します。

光コンセントとは?ないと光回線は使えないの?

光コンセントとは、部屋まで引き込まれた光ファイバーと、ONU(回線終端装置)やホームゲートウェイをつなぐための壁の差込口のことです。NTT東日本の「フレッツ光 開通工事の流れ」でも、光コンセントは光回線とONU等を接続するための接続口と説明されています。

光コンセントがない理由は、部屋まで光ファイバーが引き込まれていない(または光コンセントが設置されていない)か、建物の配線方式がもともと光コンセントを使わない仕組みになっているかのどちらかです。いずれの場合も、それだけで光回線が使えないと決まるわけではありません。前者なら引き込み工事で使えるようになることがあり、後者なら今ある設備のままインターネットを利用できる場合があります。

まずは「本当にないか」を確かめる

工事を検討する前に、光コンセントを見落としていないかを確認しましょう。「ない」と思っていたのに、実は目に入りにくい場所にあったというケースは珍しくありません。

▶ 見落としやすい場所

  • 玄関近くの情報分電盤やマルチメディアボックスの中
  • テレビ台や家具の裏、カーテンの陰になっている壁
  • 電話のモジュラージャックと一体になったプレート(「光」などの表示があるもの)

また、壁にLANの差込口があったり、電話線のモジュラージャックからインターネットにつなぐ仕組みだったりする場合は、建物の共用部までを光ファイバーで引き、共用部から各部屋までは別のケーブル(LANケーブルや電話線)で配線するLAN配線方式やVDSL方式の可能性があります。この場合、部屋に光コンセントがないのは設備の仕組みどおりです。配線方式の見分け方はマンションのネット配線方式の違い|光配線・LAN・VDSLの見分け方で、壁の差込口や機器の見分け方はONU・ルーター・モデムの違い|自宅のネット機器の役割と見分け方で詳しく解説しています。

自分で見て判断がつかないときは、管理会社に「この部屋の回線設備はどうなっているか」を尋ねるのが確実です。

光コンセントがない賃貸でネットを使う選択肢

光コンセントがないと分かったら、次の中から住まいと使い方に合う方法を選びます。どれが正解かは建物の設備と、工事ができるかどうかで変わります。

方法 工事 管理会社・大家さんへの確認
光回線を新たに引き込む あり(立ち会いが必要) 事前に必要
建物にある既存の回線設備を使う 設備の状況による 設備の有無を確認
ホームルーター・モバイル回線 なし 通常は不要

① 光回線を新たに引き込む

もっとも安定した通信を求めるなら、光回線の引き込み工事が第一の候補です。NTT東日本の案内では、光ファイバーが住宅内に引き込まれていない場合や、光コンセントが設置されていない場合は、工事担当者が訪問する工事になり、工事時間はおよそ2時間程度、当日は立ち会いが必要とされています。

室内への引き込みは、電話用の配管かエアコンダクトを共用して行うことが多く、建物の状況によっては壁に約10mm程度の穴を開けるケースもあると案内されています。どのルートになるかは、建物の状況によって変わります。

なお、NTT東日本のフレッツ光では、3戸以下の建物は「戸建て向け」、4戸以上の建物は「集合住宅向け」として工事の流れが分かれています。3戸以下の建物や、各戸に直接光ケーブルを引き込むタイプの集合住宅では、戸建てと同じように電柱から直接部屋へ引き込む形になることもあります。この場合も建物に引き込み線を取り付けるため、事前に管理会社・大家さんの了承が必要な点は同じです(賃貸のLAN工事に大家の許可は必要?もあわせてご覧ください)。集合住宅向けの場合は、共用スペース(MDF室など)での作業が必要になり、施錠されていれば管理会社や家主に開錠を手配してもらう必要があるほか、各戸までの配線に必要な配管は管理組合・オーナー側で用意するものとされています。つまり、集合住宅で新たに光回線を引くには、建物側の協力が前提になります。

② 建物にある既存の回線設備を使う

部屋に光コンセントがなくても、建物の共用部にマンション向けの回線設備が入っていれば、それを使える場合があります。回線事業者の提供エリア検索で住所を入力すると、その建物で利用できるサービスを確認できます。インターネット完備の物件で回線が指定されている場合の考え方は、マンションで光回線が選べないときの対処法をご覧ください。

既存の設備がVDSL方式の建物では、部屋までの区間が電話線になるため、光配線方式より速度の上限が低くなります。フレッツ光・コラボ光のVDSL方式・LAN配線方式の設備が入っている建物で、光配線方式の導入を要望する窓口については、LAN配線方式・全戸一括型なのにネットが遅い理由で紹介しています。

③ 工事をしない回線を使う

工事の許可が得られない、すぐに使い始めたい、近いうちに引っ越す予定がある、といった場合は、コンセントに挿して使うホームルーターやモバイル回線が現実的です。建物に手を加えないため、始めるまでの手間が少ないのが利点です。一方で、電波の状況や時間帯によって速度が変わりやすいため、オンライン会議やゲームなど安定性を重視する使い方では、光回線と比べて検討してください。

引き込み工事を管理会社・大家さんに相談するときに伝えること

賃貸で光回線の引き込み工事をするときは、申し込みの前に管理会社・大家さんへ確認しておきましょう。分譲マンションの一室を借りている場合は、共用部の工事に管理組合の了承が必要になることもあるため、大家さんを通じて確認してもらいましょう(管理組合側の手続きは分譲マンションで光回線を新規に引く工事はできる?で解説しています)。工事の中身が伝わらないと判断してもらえないため、次の点をまとめて伝えるとスムーズです。

  1. 部屋番号と、申し込みたい回線:どの部屋に、どの事業者の回線を引きたいのか
  2. 引き込みのルート:NTT東日本の案内では電話用の配管やエアコンダクトを共用する場合が多く、それが使えない場合は壁に約10mm程度の穴を開けることがある点
  3. 工事の日時と立ち会い:NTT東日本の案内ではおよそ2時間程度で、当日は入居者(または代理の方)の立ち会いが必要な点。集合住宅では共用スペースの開錠をお願いする場合がある点
  4. 退去するときの扱い:光コンセントや引き込んだケーブルを残すか撤去するか

工事の内容や時間は回線事業者や建物によって異なるため、申し込み先の案内で確認した内容を伝えましょう。工事のルートや穴あけの有無は、工事当日に現地を見て決まることもあります。許可をもらうときは「穴を開けてよいか」まで含めて確認し、やり取りはメールなど記録に残る形にしておくと、退去時の行き違いを防げます。

回線が届いたあと、ほかの部屋までどうつなぐか

光回線を引き込めた場合でも、光コンセントやONUは部屋のどこか1か所に設置されます。設置場所は引き込みのルートに左右されるため、仕事部屋や寝室から離れた場所になり、そこまでWi-Fiが届きにくいことがあります。

各部屋で安定した通信を得たいときは、有線LANでつなぐのが確実です。ただ、賃貸では壁の中に新しくLANケーブルを通す工事が難しいことも多いでしょう。その場合の選択肢が、すでに各部屋にあるテレビ端子の同軸ケーブルを使って有線LANを作るMoCA(モカ)です。テレビ端子の数や分配器の構成によって使えるかどうかが変わるため、テレビ端子で有線LANは作れる?|MoCAが使えるか自分で確認する方法で事前にチェックできます。

ここで注意したいのは、MoCAは「建物に届いた回線を部屋の中で配るための方法」だということです。光コンセントがない部屋に光回線そのものを引き込む代わりにはなりません。まず①〜③のいずれかで回線を用意し、そのうえで宅内の配線を整える、という順番で考えてください。

回線が届いたあとの宅内配線は一原ITシステムへ

一原ITシステムは、東村山市を拠点に多摩地域・埼玉南部で宅内LAN施工を行っています。テレビ線を利用したMoCA施工は、建物に傷をつけないため、賃貸物件でも大家様の許可を得ることなく導入いただけます(賃貸借契約の内容や建物の設備によっては、念のため事前にご確認いただくことをおすすめします)。回線は引けたものの奥の部屋が遅い、ONUの置き場所から仕事部屋まで有線でつなぎたい、といったお悩みもご相談ください。施工の内容は宅内LAN施工のページで、事業の全体像はトップページでご覧いただけます。

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